DSCとはDigital Signature Certificateの略です。インドの申告・書類提出で広く使われている電子署名のフォーマットです。主に企業省(Ministry of Home Affirs-MCA)での手続きを中心に利用されているが、近年税務申告書のアップロードなどにも利用されています。インドでの会社設立時には、取締役登録でDINを取得する際に必要となります。
DSCの発行は、MCA指定業者(8社)が行っているが通常はコンサルに依頼し、必要書類・申請書を作成し申請を行います。有効期限は1年と2年が選択可能だが、通常は更新するコストもかかるので2年を選択します。また、セキュリティレベルによってClass 2とClass 3という区分があるが、申告関連に必要なレベルはClass 2です。Class 3が必要とされるのは電子入札などのみで、一般的な申告・登記用途であればClass 2で十分対応可能です。
尚、DSCにはPAN番号と紐づけしたPANベースDSCというものが存在します。PANベースDSCは法人税の申告などに必要とされるDSCです。会社設立時に取得したDSCがPAN番号と紐づいていない場合には、早めに紐づけ作業(DSCの再取得)をすることをお勧めいたします。
<必要書類>
- 写真付きID原本(要公証・認証取得)
一般的にはパスポートを使用 - 住所証明原本(要公証・認証取得)
運転免許証コピー+英訳もしくは住民票(直近3カ月以内に取得したもの)+英訳 - パスポートサイズ写真(5.1cmX5.1cm)
- 申請書
<必要情報(英文)>
- 住所
- 氏名
- 性別
- 生年月日
- 国籍
- 携帯番号
- e-mailアドレス
執筆・監修
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鈴木 慎太郎 | Shintaro Suzuki |
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新井 辰和 | Tatsuo Arai |