最低代替税(Minimum Alternate Tax - MAT)とは、インド所得税法第115JB条で規定される税の一つです。納税者は、通常の所得税法上計算される法人税額と、同条に基づいて計算される最低代替税の税額を比較し、いずれか高い金額を納付することが義務付けられています。税法上の様々な控除や税制優遇を活用した租税回避を防ぐことを目的としています。
インドの最低代替税の税率とは?
2018年度までは、18.5%(目的税・サーチャージを除く)、そして2019年度からは15%(目的税・サーチャージを除く)となっています。
インドの最低代替税の支払税額控除
繰越対象のMATクレジット = 最低代替税として支払った税額 - 所得税法上計算された支払税額は、15年間繰越可能です。
また、MATクレジットは所得税法上計算された支払税額が最低代替税額を上回る場合、その差額より控除可能です。
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