インド企業省(Ministry of Corporate Affairs - MCA)は、2020年3月30日発行の通達(No. 12/2020)を発し、企業フレッシュスタートスキーム2020(Companies Fresh Start Scheme 2020 - CFSS)を発表しました。
概要
2013年インド会社法では年次申告書・監査済み財務諸表の提出等、各種法定年次コンプライアンスが義務付けられています。CFSSでは全ての企業は、一度だけ遅延の追加費用等を支払うことなく保留又は遅延している各種申告書をインド登記局(ROC)に提出することを可能にしています。
期限
本スキームは、2020年4月1日~9月30日迄の期間有効です。
本スキーム対象外の会社
- 2013年会社法第248条に基づくストライキの最終通知が発行されている会社
- 会社登記局へ除名申請(Striking off of the name of the company)を行った会社
- 吸収合併された会社
- 同法第455条に基づいた休眠会社申請を行った会社
- 消滅会社
- 授権資本の引き上げ(Form SH-7)、担保の設定(CHG-1、CHG-4、CHG-8、CHG-9)等を含む取引
申請方法
本スキームの適用を受ける会社は、Form CFSS-2020をオンラインで申請します。申請後、当局が申請内容を確認し6ヶ月以内に承認(又は却下)します。免責を受けた企業は、通常の各種様式申請に必要な費用以外の遅延費用等の支払が免責されます。
執筆・監修
鈴木 慎太郎 | Shintaro Suzuki |
新井 辰和 | Tatsuo Arai |