1999年インド外国為替法（Foreign Exchange Management Act - FEMA）は外国直接投資（Foreign Direct Investment -  FDI）をうける会社及び対外国直接投資（Overseas Direct Investment - ODI)を行う会社にインド中央銀行(RBI)へのFLAの報告を求めています。当コンプライアンスの期限は毎年7月15日になります。報告期限の7月15日までに財務諸表の監査が完了していない場合は、監査後の財務諸表を改めて9月30日までに報告する必要があります。日系企業は日本親会社から株式出資の形でFDIを受けているため、FLAの報告が必要になります。

報告方法

以前までは、RBI指定のエクセルファイルで昨年及び今年の財務諸表を作成し、メールベースでRBIに報告していました。ただ2019年よりFLA報告用のRBIのWeb ポータルサイトより、資本金等の額の入力をする様式に代わり、財務諸表の送付は不要となっています。
提出先ポータルサイト：https://flair.rbi.org.in/fla/faces/pages/login.xhtml

 

 

執筆・監修

鈴木 慎太郎 | Shintaro Suzuki 名古屋大学工学部卒。米国公認会計士。2010年より足掛け10年インドへ進出する日本企業の拠点設立、会計、税務業務に従事。豊富な実務経験を活用し、複雑なインドの課題に対して各社に最適なソリューションを提供します。

新井 辰和 | Tatsuo Arai 慶應義塾大学商学部卒。日本公認会計士協会準会員。上場進出企業の月次・四半期連結決算対応からインドの税務まで幅広い分野を担当。専門知識と経験で、本社から見えにくい現地拠点の状況を透明性高く管理・サポートします。