インド企業省（Ministry of Corporate Affairs - MCA）は2020年8月17日付で通達（28/2020）を発し、2019年度に関する年次株主総会（Annual General Meeting - AGM）の開催期日の延長を認めました。開催期日の延長を申請する場合は2020年9月29日までにForm No. GNL-1をインド企業省に申告する必要があります。

＜延長手続きの流れ＞

1. 取締役会にて年次株主総会の開催期日延期を承認
2. 会社登記局（ROC）へForm GNL-1及び取締役会決議書コピーを提出
3. 会社登記局より、年次総会開催延期にかかる証明書（Extension of Annual General Meeting）発行

2013年インド会社法では、一人会社（One Person Company）を除く全ての会社は、会計年度終了から6か月以内に年に一度株主総会を開催することが要求されています。親会社の連結決算等特段の事情がない企業は、4月～翌年3月の会計年度を採用しているため9月末までに年次株主総会の開催が必要です。す。

執筆・監修

鈴木 慎太郎 | Shintaro Suzuki 名古屋大学工学部卒。米国公認会計士。2010年より足掛け10年インドへ進出する日本企業の拠点設立、会計、税務業務に従事。豊富な実務経験を活用し、複雑なインドの課題に対して各社に最適なソリューションを提供します。

新井 辰和 | Tatsuo Arai 慶應義塾大学商学部卒。日本公認会計士協会準会員。上場進出企業の月次・四半期連結決算対応からインドの税務まで幅広い分野を担当。専門知識と経験で、本社から見えにくい現地拠点の状況を透明性高く管理・サポートします。