世界銀行の統計によると、2015年のインド総人口は13億1千万人。中国に次ぐ2番目の人口大国となっています。また、様々な予測がありますが国連の予測では2022年には中国を抜いて世界最大の人口国となる予定です。
このインドの人口の多さに着目してみると様々な可能性が見えてきます。一つは消費市場としての可能性です。日本のように中間層が厚い人口構成ではありませんが、超高額所得者層から超貧困層まで幅広い所得の国民がいます。母数が大きいため人口に対して1%のでも1300万人の規模になります。
次に労働市場としての可能性です。インドの人口は1.2%程度の増加率を示しているため、毎年新たに1500万人規模の労働力が増えるということです。政府としてもこの新たな労働人口を吸収していくため、積極的な雇用政策を掲げておりそのためメイクインインディアなどの労働力を必要とする製造業の誘致にも積極的に取り組んでいます。日系企業もこれらの若年労働者等を活用しながら積極的に製造拠点を増やしていくことが可能です。
執筆・監修
鈴木 慎太郎 | Shintaro Suzuki |
新井 辰和 | Tatsuo Arai |