インドを輸出基地として活用する場合、SEZでのオペレーションが選択肢の一つとして検討可能です。ここでは、SEZでの進出を検討する際に参考となるよう、優遇措置、進出要件、進出方法をご紹介します。特別経済区(Special Economic Zone-SEZ)とは、インドからの輸出・雇用の促進を目的として、一定要件を満たすSEZ進出ユニットに対して様々な税制優遇措置が適用される“みなし外国領域”です。
入居に際しては、後述の外貨収支をプラスに保つ必要があり、まずは調査段階で自社のオペレーション内容で要件を満たすことが可能か確認を行う必要があります。インド国内領域へ販売する際には、輸入とみなされ通常と同様の関税が課せられるので注意が必要です。また、最低代替税(Minimum Alternate Tax-MAT)が適用され、会計上の利益がでた場合には法人所得税は収める必要がありませんが、会計上の利益に対して課税されるので注意が必要です。
執筆・監修
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鈴木 慎太郎 | Shintaro Suzuki |
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新井 辰和 | Tatsuo Arai |