インドの宗教の中で多数派を占めるのはヒンズー教です。人口の8割を構成しており、その宗教的な生活習慣は一定の影響を与えています。また、イスラム教徒人口も人口構成比は14.2%と少ないものの、インドの人口が多いためインドネシア、パキスタンなどのイスラム国家に次ぐ人口を擁しています。
イスラム教徒の人口増加率は、他宗教と比較しても高く人口構成に占める割合を徐々に増しインド国内での影響力が高まりつつあります。そのため、時としてヒンズー教徒と対立し紛争になる場合があります。
その他にもキリスト教、シーク教、仏教、ジャイナ教など様々な宗教が信仰されています。また、人口は少ないもののタタ財閥に代表されるパーシーと呼ばれるゾロアスター教徒はビジネス界では大きな影響力を有しています。
多様な宗教が同居するインドの宗教は、地域のみならず同じ会社、家族内でも複数の宗教を信仰する人がおり、各個人の信仰が尊重されています。よって会社内でも各宗教の儀式に参加するための休暇などは尊重されており、自由に取得することが可能です。また、インド人のイメージとして一般的なターバンを巻いている姿は、シーク教徒の衣装で人口に占める割合はそれほど多くありません。
執筆・監修
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鈴木 慎太郎 | Shintaro Suzuki |
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新井 辰和 | Tatsuo Arai |