毎年10月に在インド日本大使館が中心になって集計・発表する、インド日本企業進出数を見ると毎年企業数が増加していることが見てとれます。インドからの撤退や現地拠点の休眠化といった動きは進出数と比較すると少なく、今後も増加する傾向は変わらないと思います。
本統計は毎年年末にインド首相と日本首相が交互に両国を訪問する外交習慣があり、それに合わせて統計をアップデートするため、10月に毎年インド日本企業進出数データが更新されています。
2014年から2015年の進出数の増加が約20社と極端に少なかったのは、統計データの調整があったためです。インド国内で複数拠点もっている企業が重複して含まれていたためそれらの企業が除かれたため進出数の伸びが著しく低いように見えています。
しかし、2015年の進出数はそれでも100社に届いていないと言われておりここ数年の中では最も進出数が少なかった年であることは間違いありません。近年の進出企業の傾向を見てみると東証一部上場クラスの大企業の進出はひと段落しつつあり、中小企業の進出も見られるようになってきています。
また、商工会などの日系企業の団体に加盟しない企業も増えてきており、統計に表れてくる進出企業数は実際に進出しているインド日本企業進出数よりも少なくなっています。
執筆・監修
鈴木 慎太郎 | Shintaro Suzuki |
新井 辰和 | Tatsuo Arai |