インド所得税当局が発行する、10桁の源泉徴収番号(Tax Deduction Account Number)を略してTANと呼ばれています。TANは源泉徴収義務者が取得する必要のある番号で(インド所得税法第203A条)、源泉徴収税(Tax Deducted at Sources - TDS)を源泉徴収する者のTANと被源泉徴収者のPANが四半期ごとのTDSの申告を通して紐づけられることで、被源泉徴収者の源泉徴収証明書(Form 16 & Form 16A)が作成されます。
源泉徴収者はTDSの源泉徴収をした月の最終月から1ヶ月以内に、Form49Bの様式にて当局のウェブサイトを通じてオンラインでTAN申請を行う必要があります(インド所得税法細則第114A条)。なお、新規でインドで法人設立した場合には、インド法人設立と同時にTANは割り合てられます。
執筆・監修
鈴木 慎太郎 | Shintaro Suzuki |
新井 辰和 | Tatsuo Arai |